第70章彼は私の宿敵

セレナは思わず吹き出してしまった。「あんなゴタゴタに巻き込んじゃって、ごめんね」

彼女がこれほど取り乱すことは滅多になかった。だが、チェイスがケヴィンに自分の「扱い方」についてアドバイスを求めているのを聞いて――彼女の中で何かがプツリと切れたのだ。チェイスがこんな風に自分に牙を剥くことなど、想像すらしていなかったから。共に過ごした七年。七年という歳月。

それに、チェイスはケヴィンがどういう人間かよく知っていたはずだ。あの男には信念も節操もなく、どんな卑劣で汚い手段でも平然とやってのける。それなのに、チェイスは彼の助言を求めたのだ。

その瞬間、怒りがセレナの理性を完全に飲み込んだ。自分が捧...

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